旬の野菜|かぼちゃ

かぼちゃ

かぼちゃ


扱いやすい西洋かぼちゃ、料理のしがいのある日本かぼちゃ

スーパーなどに並び、皆さんが一般的にカボチャと呼んでいるのは「西洋カボチャ」です。
カボチャを大別すると、この「西洋カボチャ」と「日本カボチャ」「ペポカボチャ」に分かれます。

西洋カボチャは甘みが多くホコホコしているのが特徴。
ジャガイモなどと同じ様に煮ても美味しく食べられます。

一方、「日本カボチャ」は、淡白で上品な味。
だしをきかせたり、隠し味を加えたりして料理します。
料理人の腕が試される食材なんです。

「ペポカボチャ」は、ズッキーニやテーブルクィーンといった野菜がその代表でしょう。
ズッキーニもカボチャの一種なんですよ。

美味しい物を選ぶには

完全に熟したカボチャが甘い!

種が大きく、実がまっ黄色になったカボチャが、美味しい完熟のカボチャです。
昔は完熟する前に収穫する「若どり」が多かったのですが、最近は完熟させてから収穫するようになって、美味しいカボチャが増えました。

・固くて、ずっしり重いものが完熟しているカボチャです。
大きくなくてもずっしり感があるものを選びましょう。へた(ほうず)が枯れているものも完熟の目安です。

・半分や1/4にカットされているものは、黄色の、実が厚いものを選びましょう。

・切れている種の実の断面のへりが黒くなっているのが完熟の証拠。積極的に選びましょう。

保存するには

カットしたカボチャはわたを取って保存

カボチャは丸ごとなら常温で1ヶ月~1ヶ月半も持ちます。
半分や1/4にカットしたものは、種とわたを全部取って食べる部分だけにして、ラップでくるんで冷蔵庫で保存しましょう。きったものを綿を取らないで保存すると傷みが早まります。

こんな栄養素が

加熱しても、ビタミンやミネラルが壊れにくいカボチャ

カボチャは、ビタミン、ミネラル、食物繊維を豊富に含んでいます。
果肉の黄橙色はβカロテンで粘膜や皮膚などの抵抗力を強め風邪を予防。
ビタミンC、Eも多く、カロテンと共に細胞の老化やガン化を防ぐ働きがあるといわれています。
これらの成分がカボチャの場合はでんぷんによって保護されているので、過熱しても壊れにくいのが特徴です。
食物繊維も多く、生活習慣病の予防効果が大きい野菜です。

お薦め品種

西洋カボチャのお勧めは「イーティカボチャ」 栃木県宇都宮など

7月中旬~8月上旬
ホコホコ感があって非常に美味しいカボチャ。
日本園芸研究所栃木農場が品種改良で作ったので、「園芸」の頭文字「E」と「栃木」の頭文字「T」をとってイーティとつけたようです。
これを作ったとき、ちょうど映画のE.Tが流行っていて、それに引っかけたんでしょうね。
栃木・茨城・福島・北海道で作っていますが、生産量が少ないから幻のカボチャです。
JA宇都宮で作っているイーティカボチャはハズレがないから安心して買えます。


一般的なものでは「みやこ」

神奈川県三浦半島 6月中旬~7月中旬、栃木県・茨城県7月上旬~8月上旬
イーティかぼちゃはあまり出回っていませんので、生産量の多い普通の西洋カボチャのお薦めも紹介しておきます。
品種名は「みやこ」。普通のカボチャと比べて一回り小さく、実の密度が濃くてずっしりしているのが特徴です。
食感はイーティカボチャと同じくホコホコ。様々な地域で作られていますが、三浦半島で作られたものや、北海道函館の森町で作られたものが美味しいです。

面白雑学

変わり種「内木赤皮甘栗かぼちゃ」

伝統品種の変わり種カボチャ。金沢の加賀野菜の「内木赤皮甘栗(うちきあかがわあまぐり)かぼちゃ」は、皮が朱色で中が黄色。
水分が多くてねっとりしたカボチャです。
こうした地方野菜を買ったら、その土地の料理法をネットなどで調べて作ってみましょう。


美味しいカボチャが増えたのは江戸崎の農家のおかげ

最近の西洋カボチャの傾向としては完熟のものが非常に多くなりました。
いい値段で売れるという理由で「若採り」していたのをやめて、完熟で出し始めたのが、茨城県にある江戸崎の農協。
そこで始めた完熟カボチャの評判がよかったから、他の産地も完熟で出し始めたんです。


ペポカボチャの代表「テーブルクィーン」

日本カボチャを小さくしたような感じの、白いカボチャ。
テーブルクィーンそのものにはあまり味がないので、中をくり抜いて詰め物をしてまるごと食べます。

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