お問合わせ・ご注文はお気軽に 03-3881-3216 お問合せフォーム
疲労回復に効果のある野菜だから、ピラミッドを作る時に奴隷たちに食べさせていたと言われています。日本で本格的に栽培されるようになったのは、明治時代の始めのころ。
第二次大戦後あたりから一般家庭に広く普及し、今ではなくてはならない野菜のひとつになりました。
今は一年中、必ず八百屋やスーパーの店頭に並んでいるので、いつでも作ることができる野菜と思っている人も多いと思いますが玉ねぎの収穫期は春と秋の2回。産地別にみると各1回です。
関西や九州など南の方の地方でできるのが、秋まき春取り(秋に種をまいて春に収穫)のいわゆる「新玉ねぎ」。
北海道など北の地方でできるのが、春まき秋取りの「旧玉ねぎ(ひねたまねぎ)」です。
収穫した玉ねぎを各産地は貯蔵して、少しずつ市場に出してくるので一年中出回っているのです。
新玉ねぎは柔らかくて甘いのが特徴。
旧玉ねぎはかたくて貯蔵性のよさが特徴です。
美味しい玉ねぎの選び方は、美味しい産地とその産地の旬を覚えること。
いくら美味しい産地のものでも、旬の終わり頃はやはり味が落ちますので、盛りの時期に楽しみましょう!
北海道産の物は貯蔵性が高いですが、甘味といった点では他府県産のものと比べて一歩劣ります。
ですがカレーやシチューによく合いますので、料理によって使い分けてください。
・頭の部分を押してみて、しっかりかたいものを選びましょう。柔らかいものは持ちが悪いです。
・美味しい産地は佐賀や香川など。中でも最高なのは兵庫県の淡路島で作られた淡路玉ねぎ。
・オニオンスライスなど、生で食べるものは南の方の産地のものが、カレーやシチューなどの煮込み料理は旧物(ひねもの)の北海道産が向いていいます。
旧物の玉ねぎは長期保存ができます。日のあたらない、風通しのよいところで保存すれば、1~2か月は普通に持ちます。
吊るしたり、かごに入れて保存すれば完璧ですね。湿度を嫌うので、冷蔵庫の野菜室には入れない方がいいです。
新玉ねぎや赤玉ねぎは、保存がききませんので、なるべく早めに食べきりましょう。
玉ねぎは、様々の栄養素の宝庫です。
サイクロアリインという成分は、血液サラサラ効果があると言われていますし、アリシンという成分は、ビタミンB1の体内への吸収を促進します。
ビタミンB1が豊富な豚肉などと一緒に玉ねぎを食べるとスタミナ維持に最適。
また、玉ねぎの外皮の近くに含まれるケルセチンは効酸化作用があり動脈硬化を予防すします。
美味しい玉ねぎといえば、兵庫県淡路島で作られている「淡路玉ねぎ」。品種は「もみじ」。
南の産地で作られる新玉ねぎはみんな甘くて美味しいですが、中でも淡路島の玉ねぎは別格です。
6月から8月くらいまで出回っていますので、見つけたらぜひこれを買いましょう。
サラダなどで生で食べても、煮ても美味しいですよ。
変わり種の玉ねぎ「フルーツ玉ねぎ」。
これは、マルチ栽培というシートで覆って水分量を調整するという作り方で出来た玉ねぎです。
水分を減らすと甘みが増すんです。
別名が「サラダ玉ねぎ」という名がついているとおり、サラダに適した甘みの強い玉ねぎです。
3月に出荷される静岡県の「ホワイト」。
これは文字通り白い玉ねぎ。1か月くらいしか出回りませんので、この時期をはずすと食べられません。
甘くて美味しい玉ねぎです。
最近、はやり始めた赤紫色の玉ねぎ。色がきれいで甘みが強いからサラダに向いています。
品種は「アーリーレッド」や「湘南レッド」が一般的です。
明治時代に伝来した種をもとに作られ続けていた品種です。
美味しかったのですが、貯蔵がきかないのでほとんどの生産者がやめてしまいました。今では幻の玉ねぎです。
玉ねぎは南の地方の玉ねぎは柔らかく、北の地方にいくとかたくなります。
かたい玉ねぎは日持ちがするという利点がありますし、煮込むにはかたい玉ねぎの方が向いています。
日本国内では北海道産の旧物の玉ねぎがかたいのですが、外国産の玉ねぎはもっとかたいんです。
特にオーストラリア産の玉ねぎ。こうしたかたい玉ねぎは牛丼屋さんで使われています。
長時間煮込む牛丼に柔らかい新玉ねぎなんか使うと、すぐにとけて無くなってしまうんです。