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冬場の鍋物やすき焼き、漬け物に欠かせない白菜。
日本古来の野菜と思われがちですが、実は日本では歴史の浅い野菜です。
白菜の原産は中国。
チンゲンサイの仲間のパクチョイとカブを交配して作ったと言われています。
日本に入ってきたのは明治8年の東京博覧会で、清国と呼ばれていた当時の中国が「山東白菜」を出品したのが最初です。
その後の日清戦争や日露戦争で出兵した兵士が現地から種子を持ち帰って、日本各地で栽培が始まりましたが栽培が難しくてなかなか根付きませんでした。
それというのも、白菜はほかのアブラナ科の野菜と簡単に交雑し丸く結球したもの白菜にならないのです。
そうした理由がわかって白菜単独で栽培する方法が普及したのは昭和に入ってから。
渡辺採種場の渡辺顕二という先生が、小島が沢山あり他の野菜と自然交雑しない宮城県の松島で開発を進め、栽培に成功しました。
現在、一年中出回っている白菜ですが、美味しいのは寒さにあたって、軸が太く厚く鳴る冬場。
10月下旬から3月まで出回る旬の白菜を選びましょう。
ジャガイモやリンゴみたいに品種が表示されていない白菜、たとえば美味しい品種の「黄皇(きおう)」を買おうと思っても探せません。
ですので、品種に詳しい八百屋さんに聞いて買うしかありません。
「黄皇っいう品種の白菜ありますか?」って聞いて「それなら来月の中旬くらいに入るよ」なんて答えられるような八百屋が近所にある人は幸せですね。そんな八百屋さんを探しましょう。
■ 葉の芯の部分が黄色くて、茎が肉厚のものを選びましょう。
■ ごまみたいな黒い粒が付いた白菜がたまに売られていますが、
それは「新理想」という美味しい品種。積極的に買いましょう!
■ 大きさのわりに背が高いものは、育ちすぎ。味が薄くて美味くありません。
ずんぐりと太っているものが美味しい白菜です。