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原産はトルコ東部からイラン北部あたりと言われているほうれん草。
当時のペルシア(現在のイラン)ではかなり昔から栽培されていて、イスラム教徒の聖地巡礼によって東西に広まったと言われています。
中国には7世紀頃、スペインには11世紀頃に伝えられ栽培が始まりました。
ほうれん草は東洋種と西洋種に大きく分かれるのですが、シルクロードを通って中国に伝わるうちに品種が変化し産まれたのが剣葉の東洋種です。
そして、ヨーロッパ、特にオランダを中心に改良が進み出来上がったのが西洋種です。
日本には16世紀頃中国から東洋種が入り、19世紀の中頃(江戸時代末期)にフランスから西洋種が入ってきました。
昭和40年代くらいまでは東洋種が主流。
その後、西洋種との雑種交配やF1改良が進み、現在ではほとんどのほうれん草がF1品種になってしまいました。
伝統の東洋種に比べてF1品種のものは、香りや栄養価も少ないものになりました。
ほうれん草にとって品種も重要ですが、それ以上に作型が大切。美味しいのは秋播き冬採りの露地物で味、色、栄養価ともに最高です。
特に2月の厳冬期の露地物が一番甘味があるのです。
残念ながら現在の作型は90%がハウス栽培。
味より生産性や見た目を重視した結果です。
市場に出回る9割がハウス物のほうれん草。残り1割ある露地物ほうれん草を見分けて買いましょう。
時期は寒い冬、12月から2月までの時期に出回ります。
この時期でもハウス物があるので、軸が太くて赤みの強いものを選びまししょう。
■ 軸の赤みが強いものは露地ものの可能性が高いです。
■ 軸が太いのは露地ものの証拠。美味しいですよ。
■ 葉先が霜に当たったものは見た目は悪いが甘みがあります。
葉先がきれいなものはハウスものの可能性が高いので避けましょう。