旬の野菜|もも

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白鳳はすぐ食べる、白桃はしばらく置いてから食べる

桃の原産地は中国。
西暦1世紀にシルクロードを通りペルシャ経由でヨーロッパに伝わったといいますから、長い歴史を持った果物です。
日本では弥生時代かそれ以前に伝わったと言われていますが、一般的になったのは江戸時代です。

さらに明治時代には、甘さの強い品種が中国から輸入され、一気に全国に広まりました。昭和30年代まで、中国原産の「天津桃」という桃が市場に出ていました。
これは桃太郎の物語に出てくる桃と言われています。
かちかちにかたくて、煮て食べると美味しい桃でした。
今ではあまり見かけない幻の桃です。

一般的に売られている桃は、大別すると、皮に柔らかい毛が生えている「毛桃系」と、毛が生えていない「油桃系」があります。
普通に桃というと「毛桃系」です。
「油桃系」はネクタリンなどを指します。

「毛桃系」も「白鳳(はくほう)系」と「白桃(はくとう)系」の2種類に大別されます。
「白鳳(はくほう)系」は、早めに出てくる早生種や中生種。
日川白鳳、山梨白鳳、長沢白鳳といった様に○○白鳳という名前が付く品種が、早生種の桃です。
単に白鳳と表示されていれば中生種です。
川中島白桃、浅間白桃、清水白桃、一宮白桃のように品種名に白桃の表記があれば晩生種の白桃系の桃です。

白鳳系の桃の特徴は、樹で熟させてから収穫していること。
売っている時点が食べごろですから、買ったらすぐに食べなくっちゃいけません。
対して、白桃系の桃はまだかたいうちに収穫して出回りますので、何日か置いておいて柔らかくなってから食べましょう。

美味しい物を選ぶには

色=美味さじゃない

桃を買う時、皆さんは桃全体がピンクになっているものを選んでいると思いますが、それが必ず美味しいとは限りません。
樹の下にギラギラの反射板を置いて色をよくしていることも多いのです。
色で判断するより、ブチがあるかどうかを確認しましょう。
よく赤い点々みたいなブチがある桃を見かけると思いますが、実はそれが美味しいんです。
「外成り」って言って、樹のてっぺんの方などで成る桃は、よく陽にあたっていて甘い。
そして外なりの桃にブチが出やすいんです。

■ 頭の部分が押されて傷んでいることがありますので注意。
■ 赤い点々(ブチ)が付いているものは甘い。積極的に買いましょう!
■ 美味しい産地は、岡山県と山梨県。福島県がそれに続きます。
■ 産地で雨が続いたあとに収穫されたものはお薦めできない。
  好天が続いたあとに買いましょう。

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